見ると聞くとは大違い
徳島県上勝町のゼロウエイストホテルWHYに行ってきました。
いまどきウェブサイトや記事を見れば、どんなふうになっているかは想像がつきます。
ましてや、いろどりの実践のお話をお聞きして市場を見学し、月ケ谷温泉月の宿に行って、お料理を食べたこともあります。ゴミを分別して再利用やリサイクルをしている現場も見ています。
でも、新しくなったゴミを集める施設や、このホテルはどんなかと興味津々でした。
やっぱり体験してみないとわからないということで、興味を持った娘と一緒に行ってきましたよ。
やっぱり体験してみて正解でした!
上から見るとはてなマークに見えるごみ収集ステーションと、ホテルの受付にもなっている部屋、集会室を拝見し、実際にゼロウエイストホテルに泊まってみて、感じることがたくさんありました。
建物の作りがまずは、奇抜です。
町内の、もう使われなくなった建物から持ってきたという窓枠やドアなどを使ってその建物は造られているのです。
使っている窓やドアは、大小様々なので、組み合わせるのがとても大変だったと思うのですが、出来上がっている建物は、とても調和がとれていて、モダンな建物になっています。
天井からさがっているシャンデリアは、町内で集められたガラス瓶をつないで何個もぶらさげてあります。
ホテルのフロントは、ビールケースを横に並べて積み上げてカウンターにしています。
どこをとってみてもリサイクルしたものばかり。
ホテルに泊まったときに使う石鹸は、長いものを、自分で使う分だけ切って泊まる部屋に持ち帰ります。
滞在中に飲むお茶は、上勝町産の素朴な茶葉を使う分だけ茶筒に入れて部屋に持ち帰ります。
ここでは、石鹸のときと同じように「どのくらい使いますか?」と聞かれます。
そうすると、頭の中で「これから一杯飲むでしょう?夕食のときに一杯、そして、次の朝に起きてから一杯。朝ご飯の時に一杯。合計で4杯は飲みそう。それが二人分だから8杯分ということになるかしら。」と勝手に思考が動き出して答えを出します。
それを伝えて、その分の茶葉の量を考えてとり、茶筒の中に入れます。
このときに、使う分よりもっとたくさん要求しようなどと考えないですね。
だいたいこのホテルを利用しようと思う時点で、「ゼロウエイスト」に関心を寄せ、それを実践したいと思って訪れるわけですから、自分の適量について、シビアに考えることができる体験になったと感じました。
コーヒーが好きな人には、同じようにコーヒー豆が提供されていました。部屋には、それでゆったりと香りを楽しみながら淹れる道具が置かれていました。コーヒーが苦手なので、残念ながらそちらは体験できませんでしたけど。
はーい、この後も続きますが、この体験談と、循環する暮らしへの想いは、今回のまいにちごはん(5)に書かせていただきました。
こちらです。
それではまた!